675 芸能記者に囲まれる

岡本秋生はこのメッセージを見て、不安な表情を浮かべた。

今や各部署が藤村慎一を厳重に監視しており、彼を殺すのは本当に難しい。

岡本秋生は何かを思いついたようで、目を輝かせ、喜色を浮かべた。

藤村慎一を殺すのは難しいが、これは原東の昇進を妨害する良い方法だ。重要な証人が死んでしまえば、吉田課長は激怒するだろうし、課長職の審査も無効になるはずだ。

藤村慎一が死んだら、呪術師の長が矢崎粟を殺すだろう。

これは岡本秋生が介入するのに絶好の機会で、矢野夫人の罪を軽減することもできる。

まさに一石三鳥の策だ。

岡本秋生は返信した:【ご安心ください。必ず全力を尽くします。】

その後、岡本秋生はいつ、どのように実行するかを考え始め、部下に藤村慎一側の情報を探らせた。

原東部長も部下から報告を受け、岡本秋生が人を派遣してこちらの様子を監視していることを知った。

彼はまず様子を見て、草を払って蛇を驚かすようなことはしなかった。

一方。

矢崎粟は三日間の修練期間を終え、修練場から出てきた。

彼女は法力を確認すると、以前より三分の一ほど増強されていることがわかった。背後の人物と戦っても、互角に渡り合える力がある。

二人とも玄学大円満の境地にあり、戦うとなれば法力の深さを競うことになる。

矢崎粟は霊石を持ち、霊力が豊かな場所にいるため、修練の効果は自然と倍増した。

小蛇が矢崎粟の肩に飛び乗り、彼女の頬をすり寄せ、明らかに機嫌を取ろうとしていた。

矢崎粟は毒虫の入った袋を取り出し、カマキリを一匹与えた。

小蛇は一口でカマキリを食べ、カリカリという音を立てながら、とても美味しそうに、なかなか飲み込もうとしなかった。

食べ終わると、満足そうに椅子に座り、矢崎粟に向かってゆっくりと舌を出した。

矢崎粟は笑って言った。「この小蛇め、毒気と凶気を帯びたものばかり好きなんだから!」

収納棚には、極めて凶気の強い物品があった。

小蛇がその物品の上で一晩眠ると、凶気はほとんど吸収され、普通の観賞用骨董品になってしまった。

この能力は何かの役に立つかもしれない。

矢崎粟は考えを巡らせ、突然病室にいる川上孝史と鈴村薫の二人の隊長のことを思い出した。

この二人は凶気に冒されて目覚めておらず、凶気を徐々に消散させるにはもっと多くの処置が必要だった。