678 厳重警護

原東は笑みを浮かべ、「君の言う通りだ。今日来たのは藤村慎一襲撃事件について話したかったんだ」

ここ数日、一部は本当に忙しかった。

三つのチームが交代で調査し、二部の妨害を防ぎながら、二部の連中と口論もしなければならず、まさに目が回る忙しさだった。

矢崎粟は頷き、真剣な眼差しで原東を見つめた。

原東は声を落として言った。「我々一部が証拠を探している間、二部の連中は我々の進行を遅らせようと必死で、偽の証拠まで作り出してきた。証拠の真偽を見分けるのに、かなりの時間を費やしてしまった」

現時点で得られた証拠は、まだ非常に限られている。

二部が仕掛けた紛らわしい証拠も加わり、澤蘭子を逮捕しても、彼女が唯一の犯人だと断定できない状況だ。

そうなると、量刑も軽くなる可能性が高い。