「お前たちは何者だ?」
矢崎粟たちが来るのを見て、三角眼の老道士の一人が冷たい目で言った。「ここは二つの派閥が戦っているところだ。死にたくなければ、さっさと消えろ!」
この男は天虚派の掌門である河野晃だった。
矢崎粟は彼の衣服の印を見て認識し、もう一方の集団を見た。
向かい側には、世間から蔑まれている神盗派の者たちがいた。
神盗派の者たちは右手に金色の鉤を結びつけており、金手派とも呼ばれ、盗みと物品の運搬を得意としていた。
盗品を処分するため、神盗派は国内に数千万のルートを開発し、海外のどこからでも盗品を裕福な地域へ移動させることができた。
天虚派と神盗派の対決。
面白いじゃないか。
矢崎粟は口角を上げ、笑いながら言った。「私たちはここの主人だ。なぜ来てはいけないの?」