780 血を吐く

玄学管理所は半時間以上かけて、密道の中の遺体を全て運び出した。

数を確認した後、全て特別な遺体安置所に運び込まれた。

その後、鈴村薫は書斎から森村邦夫と第二部第三班の班長との連絡記録を多数発見し、その記録には第三班が如何に玄学管理所のメンバーを裏切ったかが明確に記されていた。

残念ながら、第二部部長の弱みとなるものは見つからなかった。

これを見ると、第二部部長がいかに狡猾であるかが分かる。

古戦場内。

法力で矢を作り、矢崎粟を攻撃していた森村邦夫は、口から血を吐き続け、体力が大幅に低下し、死人のように青ざめていた。

彼は指を組んで占うと、憎々しげに言った。「くそっ、藤村敦史め、私の本命玉を壊しやがって。」

本命玉を失った森村邦夫の命は長くない。

堀信雄も衰弱して地面に横たわり、まるで三十歳も年を取ったかのように、手すら上げられない状態だった。