「はははは……」
藤村敦史は涙が出るほど笑った。「森村邦夫の本命玉を爆破させた。奴はもう長くは生きられない。ついに復讐を果たしたぞ!」
笑いながら、藤村敦史は血を吐き出した。
その後、彼の目や鼻、耳からも血が流れ出し、まるで死にそうなほど衰弱していった。
毒虫とかかしには藤村敦史の精血が込められており、この二つが自爆することは自殺同然で、藤村敦史にも重傷を負わせることとなった。
藤村隼人は驚いて、慌てて父を抱きしめた。「父さん、怪我の具合は?」
彼も呪術を学んでいたため、父の行動がいかに狂気的なものだったかを理解していた。
しかし、止めることはできなかった。
藤村敦史は真っ青な顔で、生気が完全に失われていた。「息子よ、早く南西部族に連れて帰ってくれ。秘境に入らねば、三日以内に死んでしまう」