彼らは玄学師たちが宝物を盗むことを恐れていなかった。
藤村敦史は約束した。彼らが言うことを聞けば、呪術師の里の者たちを派遣して彼らを守り、宝物も分け与えるが、言うことを聞かなければ、彼らの体内の呪虫を活性化させると。
来る前に、これらの玄学師たちの体内には全員呪虫が植え付けられていた。
堀信雄の住まいをほぼ破壊し尽くすと、藤村敦史たちは悠々と中庭から出て行った。
他の院の人々はそれを聞き、皆自分の院に隠れて手出しをしなかった。
藤村敦史は既に、弟子の藤村慎一が堀信雄に殺されたため、今日は復讐に来たのだと噂を広めさせていた。誰かが介入すれば、その者と命を懸けて戦うと。
堀信雄に付き従う者たちは全て風見鶏のような連中で、藤村敦史の実力があまりにも強大なのを見て、当然縮こまって動こうとはしなかった。
道家協会の実力者たちは元々堀信雄と反目していたため、彼らに堀信雄のために動いてもらうことなど到底不可能で、むしろ藤村敦史に堀信雄を殺してほしいと願っていたほどだ。
堀信雄の院を荒らし終えた後、藤村敦史たちは青雲院へ向かった。
青雲院には、数名の高手が駐在していた。
しかし、これらの者たちは全て藤村敦史に打ち負かされ、藤村敦史に勝てる実力を持つ者たちは全て森村邦夫によって古戦場へ連れて行かれていた。
そのため、青雲院も略奪し尽くされた。
藤村敦史は森村邦夫がよく座禅を組んでいた場所に入り、呪虫を使って寝床の下に隠し通路を発見した。
藤村敦史と藤村隼人は通路を下りていき、そこで多くの人骨を発見した。それらの人骨は全て整然と並べられていた。
藤村隼人は思わず舌打ちした。「父さん、外の参拝客たちに見せてやるべきだな。この森村観主が裏でどれだけ残虐なのかを。これからは誰も青雲院にお参りに来なくなるだろう。」
「行くぞ!」藤村敦史は平然とした表情で、さらに奥へと進んでいった。
二人は不注意に仕掛けに触れてしまったが、一通り回避した後、ついに行き止まりにたどり着いた。
そこは小さな部屋だった。
壁には夜明珠が掛けられ、部屋全体を照らしており、中央には机が一つ置かれ、その上には青みがかった光り輝く玉が一つあった。
玉は透明なガラス瓶に入れられており、瓶の中は高価な霊石液で満たされていた。
「これは何だ?」藤村隼人は驚いて舌がもつれた。