811 廉恥知らず

矢崎美緒を恥知らずだと罵る人もいれば、これは全て矢崎粟の陰謀で、故意に矢崎美緒に泥を塗っているのだと言う人もいた。

ネットユーザーたちも、もはや誰を信じればいいのか分からなくなっていた。

矢野朱里は事の経緯を全て見終わると、怒りで机を叩いた。

彼女は矢崎粟に向かって言った。「粟、矢崎美緒のあの厚かましい女、きっと人を雇って手伝わせているわ。そうでなければ、コメント欄の人たちがどうして彼女の味方をするはずがないでしょう?腹が立つわ。」

この事件の被害者は粟だけなのに。

矢崎美緒がネットユーザーに同情されるなんて、馬鹿げているじゃないか?

矢崎粟はお茶を一口飲んで、「怒る必要はないわ。真相はすぐに明らかになるから。今彼女が調子に乗っているほど、後で惨めになるわ」と言った。