822 最後まで戦う

矢崎弘:「分かった。」

昼になると、矢崎美緒は再び配信を始めた。

涙を流しながら、「今朝、私に関するデマがまた広がっています。本当に怖いです。皆さん、助けてください」と訴えた。

配信ルームのファンたちは次々と慰めの言葉を送った。

【泣かないで、私たちが助けるから】

【美緒が泣くと、私たちの心も砕けそう】

【安心して、最後まで戦うから】

【いったい誰が裏で美緒を中傷しているの?私は弁護士だから、訴えてやる!】

【ああ、可哀想な美緒】

矢崎美緒は俯いて哀れそうに言った。「皆さん、無実の人を傷つけないでください。ここで正式に矢崎粟に謝罪したいと思います。私は矢崎家のお嬢様の座を横取りして、こんなに長い間...申し訳ありません」

彼女は正式に矢崎粟を標的にした。

配信ルームのファンたちは激怒した。

【やっぱり矢崎粟だったんだ!】

【彼女が裏で悪さをしていたのね】

【ひどすぎる】

矢崎美緒は心の中で笑いながら、表情は悲しげなまま「皆さん、私たちの問題に介入しないでください。私の過ちは私が責任を取ります。これからは償っていきます。ありがとうございました。病院に行ってきます。さようなら」

そう言って、配信を終了した。

怒り心頭のファンたちは矢崎粟のアカウントに殺到した。

【矢崎粟、美緒を許してあげられないの?】

【前はあなたのことが好きだったけど、美緒との件を聞いて、見る目を間違えていたことを認めます。フォロー解除します】

【粟、美緒を許してあげて!】

【美緒も大変なのよ】

【あなたが矢崎家を離れていた間、美緒があなたの代わりに親孝行してたでしょう?それだけでも、美緒に優しくするべきよ】

【美緒は不治の病で、ショックに弱いの。矢崎粟、もう美緒を追い詰めないで】

コメント欄に殺到したこれらの人々は、矢崎粟に許すよう求め続けた。

すぐに、矢崎粟の8つのファングループのメンバーが出動し、これらの人々を徹底的に論破した。矢崎美緒のファンたちは次々とコメントを削除して立ち去った。

戦闘力と攻撃力において、矢崎粟のファンこそが芸能界最強だった。

この戦いは、矢崎美緒のファンの敗北で幕を閉じた。

すぐに、あるトレンドが現れた。#矢崎美緒のファンが矢崎粟に呼びかけ、もう美緒を傷つけないで#