870 デート

「はい、はい!」吉野柔は興奮した表情で、急いで答えた。「じゃあ、数日後にまた約束させてもらいます。その時は必ず来てくださいね。ドタキャンは禁止ですよ!」

「分かった、分かった」小林博は笑いながら言った。

吉野柔を乗せた車が走り去ってから、彼は無表情で自分の車へと向かった。

就寝前。

小林博は吉野柔にメッセージを送った。【今夜はお酒を飲みすぎたから、寝る前に二日酔い防止のスープを飲んで、早めに休んでね。】

すぐに吉野柔から返信が来た。【ありがとう、小林お兄さん。分かりました。】

彼女はベッドに横たわり、とても幸せな気持ちになった。

翌日。

吉野柔は小林博に映画を見に行こうとメッセージを送った。

小林博は承諾した。

映画館の入り口に着くと、吉野柔は小林博が既に待っているのを見つけた。片手に巨大なポップコーン、もう片手にタピオカミルクティーを2杯持っていた。