901 令牌

「なぜ族長が二人いるんだ?」

「ああ!台上に族長がいて、今また一人の族長が現れた。一体どちらが本物なんだ?」

「なんてこと、最近の浄化の儀式がおかしいと思っていた」

「そうだ、一部の里の族人たちもおかしかった」

「どちらが偽物だ?」

「そっくりすぎて、見分けがつかないよ!」

台下。

山本風尾は怒りの表情で、「族人たちよ、騙されるな。台上の者は人皮の仮面をつけている。奴が偽物だ!」

族人たちは台上を見つめた。

台上で、剛志も怒鳴った:「お前こそ偽物だ。私が山本風尾だ。族長の令牌もここにある」

そう言って、彼は令牌を取り出した。

その令牌は、確かに本物だった。

山本風尾は続けた:「お前は私の令牌を奪い、これほど長く族長を演じてきた。そろそろ返してもらおうか?」

南鹰派の門主は後ろの巡視隊に合図を送った。「偽物の族長を捕らえろ!」