940 癒される

【矢野朱里のバーベキュー、とても美味しそう。チキンウィングは外はカリッと中はジューシー。】

【マジで?あの小さなケーキは藤田大師が焼いたの?本当に驚いた。】

【うわぁ、彼らの生活が本当に羨ましい。】

【グループのバラエティ番組を一回出してよ、絶対見るから。こういう友達同士の付き合い方が好き。】

【そう、グループのバラエティ番組を出して。】

【幸せすぎて涙が出そう……】

【癒される!】

コメントが次々と流れていく。

渡辺露はコメントを見ながら、感慨深く思った。

同時に、彼女は社長をより一層尊敬した。このような噂に囲まれている時でも、社長はいつも逆境から這い上がることができる。

これはまさに悪いことを良いことに変えたのではないか?

矢崎粟の知名度はさらに高まり、友人たちとの生活も人々に知られるようになった。

さらにファンの粘着度も高められる。

一石三鳥だ!

今回の生配信では、多くの人が山本風尾を好きになり、山本風尾のファングループまで作られた。

グループにはかなりの人数がいた。

パーティーが終わる頃、矢崎粟は再び携帯を手に取り、ファンたちとチャットを始めた。

彼女は言った、「今日の配信はこれくらいにしておきます。ファンの皆さん、何か質問はありますか?」

コメント欄には。

【粟、今夜とても綺麗だよ!】

【頻繁に配信してくれない?あなたの生活が本当に好き!】

【もっと共有して。】

【テーブルの上のケーキは本当に藤田大師が焼いたの?】

【山本風尾くんはエンターテイメント業界の人?】

【粟、次の作品ではどんな役を演じる予定?】

一瞬のうちに、何十ものコメントが素早く流れていった。

矢崎粟は応えた、「今回の配信は実験的なものです。反応が良ければ、また配信することを検討します。」

彼女はさらにコメントを見て、続けた、「お菓子作りやベーキングは藤田師兄の趣味で、テーブルの上のお菓子は全部彼が作ったものです。」

その後、いくつかのコメントに続けて返信した。

矢崎粟は言った、「さて、今日の配信はここまでです。さようなら、おやすみなさい。」

彼女がそう言うと、配信を終了した。

ファンたちは突然「配信が終了しました」と表示され、まだ興奮が冷めやらぬ様子だった。

矢崎粟の配信はトレンド入りした。