第30章 正当防衛

金先生も困った表情を浮かべ、おそらく景雲昭は昨日あれほどの出来事を経験したばかりで、心に受けるプレッシャーが大きすぎるのだろうと考えていた……

「景雲昭、一体どういうことなの？」金先生は厳しく尋ねた。

景雲昭は金先生の態度に何の不適切さも感じなかった。この女性教師は公平な対応で知られており、すぐに叱責せずにいるのは、彼女への深い信頼を示していた。

「金先生、手を出したのは私が悪かったです。まず彼女に謝ります」景雲昭は眉をひそめ、顔が腫れ上がっている呂佳に向かって言った。「申し訳ありません」

そう言い終わるや否や、他の人が口を開く前に、景雲昭は続けた。「でも後悔はしていません。それに、これは正当防衛でした」

金先生は一瞬呆然とした。

「どういうこと？まさか……呂佳が先に手を出したの？」2組の担任は驚いて尋ねた。