第85章 金に目がくらんだ

蔣夏は頑固で自己中心的な性格で、景雲昭や蕭海清のような強い相手に出会わない限り、自分が決めたことを最後までやり通すタイプだった。

だからこそ、喬紅葉が拒めば拒むほど、彼は図に乗ってしまうのだった。

皆の前で、喬紅葉は強く出られるはずもなく、その優しい声は全く効果がなかった。

二人がしばらく押し問答をした後、蔣夏は事務室に突っ込んで喬紅葉の一日休暇を申請してしまった。事態がここまで来てしまい、喬紅葉は仕方なく妥協するしかなかったが、心の中では蔣夏を死ぬほど恨んでいた。

周りの人々は目が見えているのだから、彼女の顔は少し赤くなっているだけなのに、この顔で学校を出たら、誰もが大げさだと思うに違いない!

この時、景雲昭は外の様子をはっきりと聞いており、心の中で思わず笑ってしまった。