第193章 勝負(1)

景雲昭の挑発に、周りの群衆は少し呆然としていた。まだ成人していないように見える少女がこれほど傲慢な態度を取るなんて、信じられないほどだった。

この劉部長の医術は甘松柏には及ばないかもしれないが、それでもこの分野の専門家なのだから……

劉部長は眼鏡の奥の瞳を細め、厳しく不愉快な表情を浮かべた。この少女が意図的に自分を挑発していることは分かっていたが、応じなければ面子を丸つぶれにされることは間違いなかった!

歯を食いしばって言った。「どうやって勝負するつもりだ?お嬢ちゃん、ここには患者さんをあなたの白ちゃんにするつもりはないよ!」

「誰が治療で勝負しろって言ったの?劉部長、あなたは将来この病院を任されるんでしょう?だったら簡単で実践的なことで勝負しましょう。例えば薬材、望診・聞診・問診・切診、漢方処方、どれでも構いません」と景雲昭は直接的に言った。

医術を学び始めてから、彼女は医術面では常に控えめにしていた。自分はただ数枚の霊玉を吸収しただけで、能力が不十分だと感じていたため、どんな病状に直面しても慎重に対応してきた。しかし、この分野に携われば携わるほど、他人と比べて自分が持っている実力が分かってきた。

先祖は数百年生きており、その霊玉は彼の脳内の知識であり、先祖の知識は広範囲に及んでいた。そのため、現在自分が吸収したのは八枚だけだが、それでも他の医師に十分匹敵するものだった!

劉部長は嘲笑的に笑った。やはり単なる小娘で、おそらく基礎的なことしか分からないのだろう。

「いいだろう。あなたの言う通りにしよう。ちょうど今日、薬材を届けに来る大物がいる。彼は様々な薬材の性質に精通している。彼に審判を依頼しよう。錢先生たちは仕事を続けてもらい、甘先生は観戦に来てもらおう」と劉部長は鼻を鳴らし、自信満々に言った。

たかが小娘に、どれだけの薬材が分かるというのか?薬材の名前を暗記しているだけではダメなのだ。

劉部長は言い終わると、すぐに電話をして準備を指示した。

三十分後、甘旦那さんの体調は大分良くなり、ほぼ問題なくなっていた。景雲昭と共に競技会場へ向かった。

劉部長は大きな会議室で競技を行うことにした。一面がガラス窓になっており、外の人々は中の様子をはっきりと見ることができた。