第241章 真っ向勝負(その1)

話が合わず、この食事を続ける必要もなくなった。彼女は両親がいなかった時も上手くやってきたし、これからも一人で気ままに生きていける。

景雲昭が立ち上がって外に向かおうとすると、景明凱が急いで前に出て彼女を遮った。

「お姉ちゃん、カバン見せて!」相変わらずの態度だった。

「私はあなたのお姉ちゃんじゃない。あなたのお姉ちゃんは外に捨てられて餓死したのよ!」景雲昭は冷ややかに笑い、景明凱を押しのけた。しかし、その行動は即座に王新芳と景鐵軍の怒りを買うことになった。景鐵軍は激しく机を叩きながら怒鳴った。「そこに立て!」

王新芳は急いで景明凱の側に駆け寄り、彼を支え起こした。「息子、大丈夫?どこか痛くない?」

「母さん!姉さんが僕を殴ったんだ。姉さんが僕を殴るなんて。帰ってきた初日からこんなことするなんて、これからは僕の居場所がますなくなるよ。いっそ学校を辞めるよ。辞めて家で働くから。これからは姉さんが出世して両親の面倒を見てくれることを期待すればいいよ……」景明凱は冷静だが図々しく泣き叫んだ。