第240章 本性

景雲昭は王新芳のその言葉を聞いて、むしろ胸の中のもやもやが晴れていくのを感じた。

彼女は王新芳を見るたびに、心の中で何か不快な感じがしていた。顔は心を映すという言葉は確かにその通りで、王新芳の全身からは、けちで計算高い主婦の気質が滲み出ていた。しかし、彼女に会うたびに、悲しい芝居を演じなければならず、そのため彼女はいつも何かがおかしいと感じていた。

というより、この実の母親は今までずっと見せかけだけだったのだろう。それで違和感を覚えていたのだ。

親切さで言えば、蕭海清も親切だし、甘旦那さん一家も同様に親切だった。でも彼らは王新芳とは違っていた。彼女のように、次に何を言おうかと考えているような様子もなく、彼女の前で特別に哀れで心配そうな態度を見せることもなかった。さらには、その目つきに時折垣間見える特別な光、まるで彼女が泣き崩れて親子の絆を認め、これからは自分に従順になることを期待しているかのような目つきもなかった。

表裏一体。

この二人に会った時から、そう感じていた。でも、なぜかうまく言葉にできなかった。

「弟に譲る?具体的には?私が学校を辞めて家で彼の世話をしろということ?」景雲昭はテーブルの上の温かい料理を見ながら、心の中は冷え切っていた。

養父母もこうで、実の親もこうで、前世で何か悪いことでもしたのか、こんなにも苦しめられるのだろうか。

王新芳はため息をついた。「娘や、母さんはあんたを愛していないわけじゃない。あんたはこんなに長い間家に帰らなかったのに、帰ってきたら弟や妹と仲が悪い。これじゃあ、これからの家庭はもっと混乱するでしょう?家庭円満が何より大切よ。弟や妹たちはまだ小さいんだから、あなたが譲るべきところは我慢しないと……」

「うちはこんな状況だし、お金もないし、前から二番目の妹は来年で学校を辞めさせることにしていたの。今がちょうどいいわ。あなたたち二人とも学校を辞めて、うちが貸し出している土地も取り戻せば、これからの生活はきっとよくなっていくわ……」

景雲昭の表情は氷のように冷たかった。

せめて彼女が「お母さん」と呼べるようになるまでは我慢できると思っていたのに、まさか初日からこんなに偏った態度を見せるとは思わなかった。