夜とはいえ、この茶館には人が多く、蔣お父さんの騒ぎに皆が驚いた。
茶館は普段静かで上品な場所であり、店主の蔣文勝は客の前に現れる時はいつも落ち着いた様子で教養のある態度を見せていた。これほど怒りを爆発させたことは今までなかった。
先ほど三人が地面で痙攣していた時でさえ、蔣文勝はまだ理性を保ち、すぐに救急車を呼んだのに、今は一人の少女のことでこれほど激怒しているとは?
その少女も確かに少し変わっていた。
容姿は優れ、冷たい雰囲気を漂わせ、シンプルなスポーツウェアを着て、バッグを背負っていた。現れるなり三人に奇妙な水を飲ませたが、驚くべきことに痙攣していた三人は明らかに良くなり、今では顔色もほぼ回復していた。
彼女の言葉を聞くと、断腸草とは何のことか、さらに理解に苦しんだ。
蔣文勝は今や極度の緊張状態にあった。景雲昭が断腸草の毒だと言うなら、確かに彼のミスの可能性があった!
白犬腸と断腸草は某些の面で似ているのだ。この漢方茶は彼が以前地方で発見したもので、その地域の村人たちは白犬腸を通常お茶として飲み、腸胃の火熱を予防できると言っていた。彼も飲んでみて味も悪くなかったので、取り入れたのだ。
しかし、ここに来る客のほとんどは高級茶を飲み、この漢方茶を注文する人は少なかった。今日一日でようやくこの一件の注文があったのに、こんな大事になってしまった。
当初、白犬腸のお茶の作り方を教わった時、村人たちは断腸草のことも言及していたが、その時は気にも留めなかった。結局は別の植物なのだから、そんなに間違えるはずがないと思っていたのだ!
しかし今日は気持ちが不安定で、一時の混乱で間違えてしまったのかもしれない……
蔣文勝はそう考えると、すぐに首を振った。
自分の問題ではない、きっとこの景雲昭が裏で何かしたに違いない。でなければ、なぜ夜の七時八時頃にここに現れたのか?