「お母さん、これが徐お爺さまが紹介してくださった神医なんですが...どう思われます?」婦人は少し困ったように老婆に尋ねた。
その老婆は七、八十歳ほどで、非常に痩せており、肌には老人斑が広がり、まるで皮と骨だけのような姿で、骨格が目で見えるほどだった。
老婆は急いで立ち上がって駆け寄った。「神医!?あなたが神医なの?私の孫を助けてください!」
景雲昭は口角を引きつらせた。疑われることが多かったため、突然このように神医と呼ぶ人が現れると、本当に居心地が悪かった。
婦人はため息をついた。「お母さん、うちの律兒は...神医様がこんなにお若いし、徐お爺さまも来てくださらないし...」
「黙りなさい!」老婆は一瞬前まで懇願するような表情だったのに、次の瞬間には冷たく叱りつけた。「徐お爺さまは徳が高く、決して軽々しく物を言わない方です。この若い医師が老先生の紹介なら、必ず実力のある方なはず。それに、私たちは今まで律兒を連れて多くの医師に診てもらったけど、あの人たちは皆、高尚そうな顔をしていても、何の役にも立たなかったでしょう?」
婦人は言葉に詰まった。「そうですね。」
そう言って、景雲昭に軽く一礼した。「神医様、疑ってしまって申し訳ありません。どうかお怒りにならないで、息子を診ていただけませんか。」
患者の家族がこれほど穏やかなのは、景雲昭の予想を超えていた。しかし、よく考えてみれば、この世の中には普通の人の方が多く、秦志學母子のような人はそう多くないのだ。
景雲昭は頷いて、ベッドの側に行って見てみると、心が驚いた。
この少年は意識不明なだけでなく、体は冷たく、呼吸も非常に弱く、すでに死人とほとんど変わらない状態だった。しかし、徐おじいさまがこの患者を任せたということは、それなりの理由があるはずだ。つまり、この人はまだ救える。
景雲昭は更に脈を診てみると、脈は伏して沈み、運行に力がなく、気血陰陽が虚衰し、臓腑の機能が失調し、心が養われず、心血が運行しないために、気滞、痰阻、血瘀が生じ、水飲が心の陽気を遏制して心衰を発症していることがわかった。
「てんかんの病歴がありますか?」心衰の他に、景雲昭は別の異常に気付いて尋ねた。