第281章 風向が大きく変わる

ここには寧市から来た記者が多く、上層部からある程度の指示を受けていた。つまり、景雲昭のことを徹底的に追及しろということで、誰かの逆鱗に触れたようだった。

実際、彼らも不思議に思っていた。景雲昭はただの田舎娘なのに、どうしてこれほど大きな騒ぎになったのだろうか？

以前は不思議に思いながらも、景雲昭の行為があまりにも悪質だったため、当然の報いだと考えていた。しかし、今は違う。派手に登場した両親が偽物だったとは！？

親子鑑定書には医師のサインと病院の印鑑が押されているのに、それも間違いだというのか！？

記者たちも馬鹿ではない。彼らは大きなニュースを求めていた。今やこの場面はネットで生中継されており、ここで景雲昭を激しく非難したり、慌てて逃げ出したりすれば、ネットユーザーから袋叩きにされるだろう。悪影響を少しでも和らげる唯一の方法は……

「王おばさん、あなたは本当に景雲昭の母親ではないのですか？先ほどおっしゃったことは全て作り話だったのですか？！」

瞬時に、風向きが変わった。

傍らで応援に来ていたネットユーザーたちはまだ状況が飲み込めていなかった。景雲昭が悪いんじゃなかったのか？どうして突然変わったのか？

「違います、違います……私は確かに彼女の実の母親です……」王新芳は慌てて言った。

記者たちは突然、先ほどの質問の際に景家の長女が何か変な発言をしていたことを思い出した。もしかして真相を知っているのではないか？すぐに、視線は景秀に向けられた。

「お嬢さん、景雲昭は本当にあなたのお姉さんなのですか？」

景秀は慌てて、落ち着かない様子で首を振った。王新芳はそれを見るや否や、彼女の両肩をつかみ、険しい目つきで言った。「景秀！景雲昭はあなたのお姉さんよ。長年はぐれていた長女なの！知らないなら適当なことを言わないで！」

歯を食いしばるように、脅すような口調だった。

一度でも景秀が間違ったことを言えば、彼らには反論の余地がなくなってしまう。

瞬時に、全てのカメラが景秀に向けられた。十四歳の幼い顔立ち。

「あなたたち記者は、そんなことしかできないのですか？最初は私を追い詰め、今度は景秀を追い詰める。言葉による攻撃では足りず、今度は石を投げつけるつもりですか？」景雲昭の冷たい声が漂ってきた。

彼女は景家を許すつもりはなかったが、この景秀だけは例外だった。