第369話 やっと見つけた!

蕭海清はその時まだ幼かったため、善悪の判断がはっきりとできず、家出事件の後、継母は彼女に一層優しくなり、お金も十分に与え、自分の育てた子供たちを彼女の遊び相手として紹介してくれた。

しかし、それらの子供たちは彼女とうまく付き合えず、いつも彼女のことをお荷物と言って、よく喧嘩になり、そのたびに継母は謝り続けた。

たった一年で、父親は彼女に対してますます失望し、親戚や友人も彼女が幼い頃から分別がないと思うようになり、彼女は怒りのあまり、ますます悪い方向へ進み、不良少女のように毎日街をうろつき、授業も好きではなかったが、継母は依然として彼女を叱ることなく、彼女の味方をし続けた。

当時、彼女には体の弱い外祖父がいた。彼女は不良化していたものの、この外祖父に会うときはいつも礼儀正しかった。しかし、ある時不注意で外祖父に不良グループと一緒にいる傲慢な姿を見られ、その場で気を失ってしまった。

外祖父は元々体が弱く、この一件でさらに悪化したが、それでも彼女がますます悪くなることを恐れ、彼女を厳しく叱った。その時、彼女は突然、外祖父と自分を可愛がってくれる継母との違いに気付いた。

それ以来、彼女はこの継母と距離を置くようになった。

しかし父親の目には、彼女は相変わらず不真面目な人間に映り、思い切って遊びたいだけ遊び、食べたいだけ食べ、高校に入ってからは家を出て暮らすようになった。そして外祖父も彼女を叱った後まもなく亡くなり、頼れる人がいなくなった。

景雲昭は彼女と長い時間話をし、電話を切った後も心の中で少し不快な気持ちが残っていた。

蕭海清の父親は実の親なのに、自分の子供さえ信じないなんて。

一瞬、背筋が寒くなった。

彼女は実の両親のことをますます知りたくなくなっていた。それは不孝だとわかっていても、以前のように、あるいは蕭海清のように苦しむくらいなら、野生のままでいた方がましだと思った。

景雲昭は寧市から戻ったばかりだったが、その日電話を切った後、また出発することにした。

蘇楚と甘堇辰は午後も授業があったため、彼女が去っていくのをただ見送ることしかできなかった。

「お姉ちゃん、帰ってきたら必ずあの家の意地悪な魔女がどんな顔をしているか教えて!私、毎日呪ってやるから!」蘇楚は歯ぎしりしながら言った。