紀姍姍は自分がなぜか分からないけど、景雲昭についていきたいと思った。ただ、家に帰りたくなかっただけだ。
彼女の部屋には崔均の写真や、彼の好きなもの、使っていたものが置いてある。今帰っても、それらをどう処理すればいいのか分からない。以前のように、崔均に謝ってしまいそうで怖かった。
あれこれ考えた末、景雲昭を探し出すことにした。
かつて嫌いでもあり、尊敬もしていたこの人が、どんな生活を送っているのか知りたかった。あるいは、自分の気を紛らわせたかったのかもしれない。
以前からネットで景雲昭のことを知っていて、県立第一中学校に通っていることは分かっていた。だから荷物を持って学校まで来て、校門の前でしばらく待ち、何人かに聞いてみた。案の定、彼女の名前は有名で、毎日温馨花園という団地から通っていることを多くの人が知っていた。