景雲昭のフックパンチと足払いは、一撃一撃が容赦なく、その内気力は驚くべきもので、強く振るだけで大柄な男を数メートル後退させた。
その力は凄まじく、ある男の腕を掴んで軽く引き上げただけで、その男は360度回転して「バン」という音と共に地面に叩きつけられ、見ている者の背筋が凍るほどだった。
その首謀者は眉をひそめ、かなり驚いた様子だった。
彼のボディーガードたちは全て軍事訓練を受けた者たちで、一人一人が実戦経験を持っている。これらの部下がいれば、彼は横暴に振る舞うことができ、街のチンピラたちは一目見ただけで震え上がるはずだった。
しかし、この二人の美女は目もくれず、真っ直ぐに突っ込んで戦いを始めた。特に彼が目をつけた方は、その手腕が非常にかっこよく、武術の腕前も舌を巻くほどで、なるほど一撃で彼の腕を外せたわけだ。