鐘清は世界が崩れ落ちるような気がして、なぜ自分がこんなに不幸なのか分からなかった。
両親は彼女が中学生の時に亡くなり、弟たちと一緒に叔母の家に住むしかなかった。叔母の家のいとこたちは、いつも彼女たちが厄介者だと思っていて、彼女をいじめていた。彼女はいつも善意で行動していたのに、彼女たちは理解してくれず、何をしても間違いだと言われた。
あんな恐ろしい経験をした後、やっと優しい叔父が引き取ってくれて、やっと一息つけると思った時に、楚楚といういとこまでが自分を快く思っていないことが分かった。
でも以前の楚楚はこんな風ではなかった。きっとこの意地悪な妹が何か言ったに違いない。だから誤解されて、嫌われ始めたのだ。
ただ、楚楚は叔父の一人娘で、彼女の言うことは叔父がよく聞き入れる。そのうち自分は追い出されてしまうのだろうか?