第495章 出ていけ

些細なことに比べて、景雲昭はむしろこの診療所にいることの方が好きで、一日中座っていても疲れを感じることなく、むしろ気分が良くなるのだった。

それに、蘇家に行ったところで彼女に何ができるわけでもない。結局、蕭海清がいるのだから、あの鐘清が蘇楚の利用することなどできるはずもない。

景雲昭が言うと、蕭海清と蘇楚も頷いて同意し、あの男女が車で去っていくのを見るや否や、急いでタクシーを拾って後を追った。

「雲昭ちゃん、薬材を整理して、何が足りないか確認してくれ。足りないものは取り寄せておくから」陳医師は直接指示を出し、表情も普段通りに戻っていた。

景雲昭がいる日は、いつも仕事がとてもスムーズに進むのだった。

彼女は目が利き、薬材を見分ける能力は自分のような老人にも劣らず、むしろ今では知識もどんどん増えているようで、多くの場合、難しい症例の解決を手伝ってくれる。甘先輩でさえ彼女を絶賛し、天才だと認めているほどだ。