第544章 絶望

鐘清は完全に趙慶の性的玩具となり、毎晩趙慶自身が関係を持つだけでなく、ほぼ毎日他人も連れてきていた。

趙慶は彼女の写真を一枚撮り、写真の中の彼女は美しく笑顔も甘く、多くの男性がその写真を見た後、わざわざ見に来るようになった。

すべての収入は当然趙慶のポケットに入り、食事以外、鐘清にはほとんど人権がなかった。

この状況は一ヶ月後まで続き、鐘清は生理が来た。

趙慶は彼女の妊娠を発見すると、さらにひどくなり、直接薬を買って子供を堕ろさせた。

この子供はそもそも産むべきではなかった。なぜなら、この期間中、趙慶は様々なルートから興奮剤を買い込んでおり、もしこの子供が生まれていたら、問題は当然大きくなり、胎内で死んでしまう可能性さえあった。

そして中絶後、鐘清の表情はすでに恍惚としていた。

以前は大声で叫んで抵抗していたが、今では麻痺したようになっていた。

子供のことを思い返すと、誰の子供なのかさえわからなかった。孟林のかもしれないし、趙慶や胡強のかもしれない。さらには最初の売春時の客のものかもしれなかった。

趙慶が彼女に与えた薬自体が安全ではなく、服用後、鐘清は大出血を起こし、趙慶はようやく彼女を病院に運んだ。

鐘清は助けを求めたかったが、趙慶は一言でも間違えたら殺すと脅し、この恐怖で真実を他人に話すことができなかった。さらに趙慶は病院に入る時、情熱的で優しい態度を見せ、至る所で彼女がかつて不潔な場所で働いていた妻で、薬を乱用し、他人の子供を妊娠したと言いふらした。そのため、医師や看護師たちは彼女を軽蔑の目で見るようになり、誰も彼女と一言も話そうとしなかった。

やっと命は助かったものの、鐘清は以前と同じような生活を続けなければならなかった。

しかし以前の趙慶の強要と比べ、鐘清は協力的になり始め、趙慶からより良い待遇を得ようとした。

以前の薬の影響で、病院は彼女が今後二度と妊娠できないと判断し、鐘清は悲しむべきか喜ぶべきかさえわからなかった。

心の中の恨みは決して消えることはなかったが、今では誰を恨むべきかわからなくなっていた。