第672章 厚かましい

実際、二つの学校は距離的にそれほど遠くないのに、蕭海清のあの「一緒に住めない」という表情が一番おかしかった。

そして蕭海清が学校を選んだ頃、江蓉は男の子を産み、蕭海清はすぐにこの子のDNA鑑定をさせた。結果は、この子の父親が確かにジェームズであることを証明した。

この結果を知った江蓉は、その場で気を失ってしまった。

目を覚ました後も、その子を見る表情は冷淡さに満ち、まったく相手にしなかった。蕭海清は江蓉の態度をすべてピンホールカメラで記録し、それから一時的に子供を里親に預けた。

記録した理由について、蕭海清は景雲昭に率直に告げた。すべては将来のためであり、この子は必ず自分と一緒に暮らすことになる。もし将来、江蓉が離間を図るようなことがあれば、これらの映像が証拠になるのだと。

こんなに早くから計算している心構えに、景雲昭は何も言えなかったが、彼女のすべての行動は自己防衛のためであり、さらに江蓉の長年の圧力によるものだったため、景雲昭はそれが悪いことだとは思わなかった。

入学まであと一日というとき、景雲昭はようやく出発の準備を始めた。

白俞安はわざわざ車で送迎すると申し出たが、景雲昭に断られた。

前世では彼女はずっと華寧県という小さな場所に閉じ込められ、遠出したことがなかった。そして既に蕭海清たちと一緒に行くことを約束していたので、道中の雰囲気や景色を楽しみたかった。白俞安の車に乗っていたら、あまりにも退屈になってしまうだろう。

時間になると、数人が集まり、列車に乗り込んだ。

県から京都までは、約10時間ほどかかる。

四人は大小の荷物を持って車両に入った。車内には少し匂いがあったが、比較的清潔だった。席を見つけると、みんな仮眠をとって休み始めた。

未明の出発だったため、車両内のほとんどの人は非常に静かで、彼らも何の音も立てなかった。

しかし、この車両には若い顔が多いことは否めない。やはり新学期の季節で、多くの人が故郷を離れる旅を始めるところだった。

景雲昭は一瞥して、車内の多くの人の顔に誇らしげな表情があることに気づいた。明らかに、未来に対して憧れと情熱に満ちていた。

「車内には同年代の人が多いですね。みんな京都に勉強しに行くんですか?もしかしたら同じ学校かもしれませんね!」隣の席から、女性の声が聞こえてきた。