第067章:「今朝契約したのは、一生の契約だった。」

黒川社長はロリコンだ、確定だ!!!

「まだ忙しいですか?」坂本加奈は小声で尋ねた。部屋の中のエリートたちの邪魔をしないように気を遣って。

エリートたち:「……」

忙しくはなかった。ただ社長とお茶を飲んで午前中を過ごしただけだ。

「だいたい終わりました」藤沢蒼汰は真面目な顔で答えた。「奥様はお腹が空いていますか?すぐにホテルに食事を頼みましょう」

坂本加奈は手を振って、「いいえ、そうじゃなくて、お仕事は大切ですけど、休憩も取って、ご飯も食べてくださいねって」

藤沢蒼汰が口を開こうとした時、黒川浩二が部屋から出てきた。彼は気を利かせて横に退いた。

「絵は描き終わった?」

坂本加奈は頷いた。「まだご飯食べてないの?」

黒川浩二は頷いて、「私も今終わったところだ」

お腹いっぱいお茶を飲んだエリートたち:「……」

「じゃあ、私がご飯をおごらせてください」坂本加奈は提案した。「インスピレーションをくれたお礼として」

黒川浩二は口角を上げ、遠慮せずに「いいよ」と答えた。

二人がエレベーターに向かう時、坂本加奈は振り返って、礼儀正しく藤沢蒼汰に会釈をした。

「藤沢秘書、これはどういうことですか?黒川社長は本当にロリコン……」言いかけて止まった。

「この少女は15、6歳にしか見えないじゃないですか!黒川社長はよくそんなことができるものですね!」

「黒川氏は終わりですかね?」

高等教育を受けた人々は、黒川浩二のこのような道徳的に堕落した行為に対して、軽蔑と嫌悪を示した!

藤沢蒼汰は口角を引きつらせながら、また奥様の幼い外見に騙された愚かな人々だと思った!

「誰が奥様は未成年だと言いましたか。奥様はすでに20歳で、女性の法定結婚年齢に達しています。そして……」

藤沢蒼汰は軽く咳払いをして、皆の目が点になる表情の中で、非常に誇らしげに言った:「二人は今朝結婚届を出したばかりで、法律に認められ保護された合法的な夫婦です」

「……」

*

ホテルのレストランで。

坂本加奈はウェイターから渡されたメニューを受け取り、一ページめくってから向かいに座っている男性に渡した。「やっぱりあなたが注文してください」

メニューには写真がなく、料理名も大体しか分からず、気まずい思いをしたくなかった。