第413章:神様の寵愛

黒川麻美は冷笑いを浮かべた。「こんな年で、その脂肪を腹筋に変えられるとでも?」

高橋穂高は思わず声を落として、彼女の耳元で囁いた。「百聞は一見にしかず」

若い女の子なら、きっとこの言葉に怯んだことだろう。でも彼女は黒川麻美だ。これまでどんな男も見てきた、遊んできた。かつて自分を裏切った男に怯むはずがない。

白い指がバスローブの紐に引っ掛かり、ほとんど力を入れる必要もなく、軽く引くだけで紐がほどけ、バスローブが開いた……

男の逞しい胸には贅肉がほとんどなく、引き締まった筋肉の線が鮮明で、オレンジ色の灯りの下で健康的でセクシーに見えた。

黒川麻美は一瞬言葉を失った。

高橋穂高は手を伸ばして彼女の首筋に触れ、薄い唇を開いた。「麻美、経験豊富な男ほど女性を喜ばせることを知っているということを、誰も教えてくれなかったのか。若造こそが一番女性のことを分かっていないんだ」