雰囲気が不思議と変わり、二人の間で何かが流れているようだった。
坂本真理子は何かに気づいたかのように、すぐに彼女の手首を離し、彼女の手からバッグを取った。「私が持ちましょう」
佐藤薫は反応が鈍く、彼が自分のバッグを取って中身を整理しようとしているのを見て、突然気づいた。「やめて……」
声を出した時にはもう遅く、坂本真理子は彼女のバッグの中身を全部出してしまい、最も目立ったのは白い生理用ナプキンだった。
佐藤薫は頬を赤らめ、小声で呟いた。「私自分でできるのに」
彼女は手を伸ばして自分のバッグを取り戻そうとした。
坂本真理子は落ち着いた表情で、女性の私物を見て恥ずかしがるどころか、むしろ冷静に言った。「恥ずかしがることないでしょう?私は前にユウユウのために買ったこともあるし、生理用品は女性の普通の日用品だよ。おもちゃじゃないんだから!たとえおもちゃを使っていても笑ったりしないよ!」