契約条件

彼のパリッとしたシャツは前の方のボタンが数個開いていて、引き締まった胸が見えていた!!

ジェスリンは彼の胸を見つめていて、彼が目の前に立っていることに気づかなかった。

マーベリックは素早い動きで彼女を振り向かせ、机の上に寝かせ、強い手で彼女を押さえつけた。

ジェスリンは、数センチ先にある彼の罪深いほど美しい冷たい顔に息を呑んだ。

ジェスリンは心の中で彼に離れるよう叫んでいたが、彼女の体は別の反応をしていた。レイの前では恥ずかしがり、近づかせなかったのに、マーベリックに対する反応は違っていた。

長いまつげをパチパチさせながら、彼女の顔は桜色に染まった。彼が何かするとは思っていなかったが、もし彼のセクシーな唇が近づいてきたら、受け入れるつもりだった。結局のところ、彼は夫なのだし、こんなにハンサムな男性に純潔を捧げるのも悪くないと思った。

マーベリックは目を閉じ、彼女の首筋に顔を近づけた。彼女のフルーティーな香りを嗅いだ。

何かを期待しているか、誰かの香りと比較しているかのように、彼は少し長く待ってから眉をひそめた。

彼は首筋から顔を離し、彼女のヘーゼル色の瞳を見つめた。その瞳は息子のものとそっくりだったが、記憶の中の少女とは違っていた。

あの日、ジェスリンの声を聞いた時、彼は返事をするつもりはなかった。結局のところ、彼は多くを語るタイプではなく、まして見知らぬ人と話すことなどなかった。

しかし振り向いて、彼女があんなにも打ちのめされているのを見て、さらに息子を思い出させるその瞳を見て、マーベリックは彼女を無視することができず、彼女を安心させるように態度を変えた。

彼女に言ったあの言葉を、マーベリックはなぜ言ったのかわからなかった。なぜ警告しようと気にかけたのか、また、彼女が直面することを知りながらも結婚に同意した時、なぜ少し興奮を感じたのか、理解できなかった。

結婚後、彼はローズシティでの用事で忙しかったため、一週間彼女のことを尋ねることはなく、道で彼女を見かけるまで、彼女を一人で問題に対処させていた。

彼女が刑務所に入った時、マーベリックは息子の問題で忙しく、彼女を連れ出すよう指示した馬鹿が仕事をしていると思っていた。