大胆なジェスリン

「デイミアンがどこに送られたのか調べろ」

「あぁぁ!!無理です!兄さん、私は拒否します!行きません!任務を変えるか、私を殺すかどちらかにして―」

「了解だ」

「り、了解って?何が了解なんですか?」レックスは言葉を詰まらせた。

マーベリックは唇を歪めて何も言わなかった。立ち去ろうとした時、レックスが前に立ちはだかり、両手を広げた。「答えてくれないなら、どこにも―」

マーベリックは手を伸ばしてレックスの手を払いのけ、彼の横を通り過ぎた。

レックスは自分を嘲笑うように笑った。なぜ邪悪な兄と関わってしまったのか?本当に任務を遂行しなくても、マーベリックは彼を殺さないだろう、それは確かだ。

しかし、マーベリックはその代わりにもっと厳しい任務を与えるだろう。もし兄が「あの連中」の会合場所を探れと命じたらどうする?!