発熱

「他に何か?」彼は彼女の怯えた顔を見て睨みつけた。「自分を過大評価するな。お前なんか触るくらいなら、売春婦とヤる方がましだ。」

パイパーの心は沈んだ。なぜ彼はそんなことを言うのか?彼女のどこが悪いのだろう?感染症があるわけでもない。他の男性と何度か関係を持ったことはあったが、必ず避妊をしていたし、去年からは男性と寝ることを止めていた。

「そんな目で見るな。さもないと平手打ちで顔の形を変えてやるぞ!」彼は唸った。

彼は彼女に手を上げたかった。そうすれば憎しみが和らぐかもしれない。でも、いや、パイパーの髪の毛一本傷つけるくらいなら、この憎しみを抱えたまま死んだ方がましだった。

パイパーも彼に殴られることで、彼の憎しみが消えてくれればと願った。でもそれは単なる願望に過ぎないことを知っていた。

彼がズボンを脱ぐのを見つめていた。彼の素晴らしい体を見るのは初めてではなかったが、毎回目が離せなかった。今の病気の状態でそんなことを考えるべきではないのに、止められなかった。

ブライアンはベッドに入って彼女の服を脱がせ始めた。パイパーは彼が何をしようとしているのか分かっていたので、抵抗しなかった。

服を脱がすのにそれほど時間はかからなかった。もともとあまり着ていなかったからだ。大きな白いシャツと、曲線的な腰の少し下で止まるハイウエストのデニムショートパンツだけだった。

ブライアンは彼女の服を脱がすのに苦しんでいた。体を冷やす必要がなければ、こんなことはしなかっただろう。

パイパーの素晴らしい体は、彼との醜聞以上に会社に多くの問題を引き起こしていた。

パイパーがニュースに登場するときは、いつも彼女の体が結婚生活を破壊したとか、求婚者を冷酷に拒否したとか、ブライアンとスキャンダラスな関係にあるとかだった。

彼は彼女を見ないようにと必死に努力した。本当に努力したのだが、彼女の滑らかでセクシーな砂時計型の体は抗いがたかった。

彼女は仰向けに寝て、自分の体を見つめる彼を見つめていた。なぜか興奮を感じた。かつて彼が言った言葉のために大切にしてきたこの体を、彼がまだ気にかけているということが分かったから。

「お前は男を誘う体に成長するだろう。その時が来ても誰もお前を私から奪わないことを祈るよ。」