チャリティーイベント (5)

「この世で私が見た中で最も恥知らずな女ね!自分が蒔いてもいない種を刈り取るなんて!4人の子供を産んでおきながら、誰一人まともに育てなかった!!...」

「4人?3人じゃなかったの?」部屋中でささやきが広がり、オンラインの人々も興味津々でタイプせずにはいられなかった!

「ジェスリン!!」キャロライン夫人は恐怖に叫んだ。どうして知っているの?女は周りを見回すと、パイパーを含め、全員が彼女を見つめていた。

「ハハ、16歳で男の子を産んで、友達に預けて、その後その友達が邪魔になったから殺したことを誰も知らないと思った?それとも、その息子をボディーガードにして、その妻にマーベリックを誘惑させようとしたけど、結局レックスに魅了されちゃったことも誰も知らないと思った?ハハハ!」ジェスリンは怒りを込めて笑った。

部屋中がどよめいた。ファーストレディーですらこの新事実に興味を示さずにはいられなかった。

パイパーの頭の中で閃いた。リーバイという母のボディーガードは、彼女が物心つく前から家族の一員だった。母は若いボディーガードとその妻を思いのままに操れたから、とても良く扱っていた。後に、パイパーは、リーバイの妻が浮気を夫に見つかって自殺したと聞いた。その後、リーバイは去って二度と戻ってこなかった。彼が自分の兄だったなんて、誰が想像できただろう?!

「ジェスリン、な―」キャロライン夫人は、ジェスリンやマーベリックがそんな機密情報を知り得たことが信じられなかった。長年にわたって完璧に隠してきたのに。知っていた人は全員殺してきたのに。どうやってジェスリンは知ったの?!...リーバイですら自分が彼女の息子だと知らないのに!

ジェスリンはまだ終わっていなかった。「あなたがここにいる資格がないことは、みんなに話しましたか?」

えっ?人々は再び息を呑んだ。わお?これは面白い!!

ジェスリンは騒ぎが収まるのを待ってから続けた。キャロライン夫人が我に返ってジェスリンを止める前に、彼女は既に話し始めていた。

ジェスリンは皆の方を向いて続けた。「世界一の富豪と呼ばれていたキャロライン夫人は今や国内で最も貧しい女となり、口座には1ドルしか残っていません...」ジェスリンは恐怖で真っ青になった義理の母親の方を向いて言葉を続けた。