チャリティーイベント(4)

「パチパチパチ!」

前席から拍手の音が響き、落ち着いているが威圧的な声が続いた。

「規則には、名家の人物が友人を同伴できると書かれていますよね。だから...名家のお嬢様で、最高収入の芸能人である私には、誰かを同伴する特権があるはずです。もしアルファ・カオスの妻で、今や超人気芸能人の彼女が、あなた方よりも優れた地位を持っているにもかかわらず、ここにいられないというのなら、少なくとも私のパートナーとしてなら参加できるはずでしょう?それとも、それも認められないとでも?」

セレスティンが口を挟んだ。彼女は前に進み出て、ジェスリンと肩を並べ、まるで価値の低い物を見るかのように敵を見つめた。

「名家のお嬢様で、フィン警部の婚約者であるジェスリンが、私のパートナーとしてここにいることは、おかしいことでしょうか?」ベバリーがジェスリンの傍らに立ち、パイパーも同様だった。