佐藤大輝のシャツが開かれると、逞しい体が露わになった。普段は痩せて見えるのに、今になって筋肉の線が非常に美しいことに気づいた。
佐藤さんは息子の体格を賞賛する余裕もなく、ただじっと彼の右腕を見つめていた。そこには確かに白い傷跡があった!
傷跡は薄くなっていて、数年前のものだろう。
彼女は頭を下げ、近づいて観察した。
佐藤大輝は眉をひそめ、耳が赤くなりながら、服を引っ張って言った。「何をしているんですか?」
「動かないで」佐藤さんは彼の動きを制止した。普段は高慢な女性が、今は普通の母親のように呟いた。「あなたの体なんて全部見たことあるわよ。小さい時はお尻も丸出しで、お風呂に入れてあげたのよ。恥ずかしがることないでしょう?」
その言葉を聞いて、佐藤大輝の体が硬直した。