第361章 小師叔がいてくれたらなぁ!

沢井悟志はそう言うと、佐藤澄夫を見つめた。

相手が恐れおののいて許しを乞うのを期待していたが、意外にも相手の瞳は冷静で、その切れ長の目には軽蔑の色しかなかった。

強がりを言っているだけだ。

沢井悟志は冷笑して、さらに言った。「佐藤澄夫、怖くなったか?でも、もし怖くなって私に手加減してほしいなら、それも不可能ではない。ただし、一つ条件を飲んでくれればな。」

佐藤澄夫は興味を示した。「どんな条件だ?」

沢井悟志は即座に答えた。「お前の佐藤家が持っている原材料を、一割の値段で私に売ることだ。そうすれば今日は見逃してやる。」

父の沢井中は後継者の座を争っており、沢井康正は年を取っているのに、なかなか決断を下さなかった。

もし父がこの時期に会社のために高価な海外の原材料購入費を節約できれば、大功を立てたことになり、沢井康正も文句は言えないだろう。