第369章 逆ギレ!

佐藤大輝は淡々とした声で言った。「沢井社長」

彼に電話をかけてきた人物は、まさに沢井中だった。

沢井中の声が向こう側から聞こえてきた。「君たちの原材料を、引き取ることにした」

佐藤樹富:!!

何が起きたのかは分からなかったが、とりあえず大きくほっとして、すぐに佐藤大輝にジェスチャーを送った。

佐藤大輝は尋ねた。「価格は?」

沢井中は言った。「市場価格の半額でどうだ?」

佐藤樹富は直ちに「OK」のジェスチャーを示した。

この原材料は、培養皿に大金をかけて購入し、研究開発費を加えると、すでに1億円を超えていた。しかし実際、この研究開発は京都に来た当初から、沢井家に対する探り石として用意されたものだった!

佐藤家はこれまでの年月で、すでに資産が数百億円を超えており、1億円の損失は佐藤家にとって何の痛手にもならなかった。