第26章 謎の投資家

千葉佳津は今日、佐藤和音の家庭教師に行く必要がなかったので、現在通っている大阪大学に戻った。

彼は現在大学2年生で、授業の負担もそれほど重くなく、彼の成績なら授業に出なくても試験に合格できるため、成績のことを心配する必要は全くなかった。

千葉佳津が寮に戻ると、彼のルームメイトで親友の白井裕也が興奮して彼に飛びついてきた。

千葉佳津は少し後ずさりして、「落ち着いて話せよ、俺はゲイじゃない」と言った。

「川和さん、いいニュースだ!超すごいニュースだよ!僕たちの起業資金が見つかったんだ!」

白井裕也は興奮して、たった今得た素晴らしいニュースを千葉佳津に報告した。

「投資してくれる人が見つかったのか?」千葉佳津のいつもの冷静な表情にも、珍しく興奮の色が浮かんだ。

千葉佳津はルームメイトたちと一緒にSNSアプリを開発しており、現在は初期段階が完成し、エンジェルラウンドの投資家を探していた。