佐藤和音が病気で休養しているため、上杉望は和音様に連れて行ってもらえなくなり、気分が落ち込んでいた。
一人でランク戦をすると、連敗の憂鬱な状況に陥ってしまった。
今は彼のランクが上がって、対戦相手も強くなり、ゲーム体験が非常に悪かった。
そんな時、菊地秋次がゲームを始めたことに気づいた。
そこで上杉望は媚びを売るように大物に茶を差し出した:「秋次おじいさん、私を連れて行ってくれませんか?」
「いいよ。」
上杉望の予想に反して、今日の菊地秋次は特に話しやすく、すぐに上杉望の要求を受け入れた。これに上杉望は感動のあまり涙が出そうになった。
上杉望は急いでゲームに入り、菊地秋次とデュオを組んだ。
そして……
いつも凶暴な菊地秋次が開始早々にやられてしまった。
上杉望は衝撃を受けた。
彼自身も2分も持たずに死んでしまい、第一戦が終了した。
上杉望は考えた。これはきっと偶然だ、秋次おじいさんは始めたばかりで慣れていないんだ!きっとそうに違いない!
こんなことは秋次おじいさんには一度あれば十分だ、二度とないはずだ。
だから上杉望はまた素早く菊地秋次と二戦目を始めた。
そして……
また負けた。
上杉望は目を見開いた。
心の中はパニックだった。
今日の秋次おじいさんはどうしたんだ?これは全く普段の実力ではない!
上杉望は心配でたまらなかったが、菊地秋次に直接言う勇気がなかった。
仕方なく歯を食いしばって菊地秋次とデュオを続けた。
結果はまた負け。
その中で何度も菊地秋次が彼より先に死んでいた。
上杉望は混乱した。
上杉望は自分の急速に減少するポイントを見て、心が砕けそうだった。
「あの、その、秋次おじいさん、私は今日はもう終わりにします。」上杉望はついに耐えられなくなった。
「ちょうどいい、私もそろそろだ。」菊地秋次が言った。
そろそろ?
何がそろそろなんだ?
上杉望は疑問でいっぱいだった。ゲームを終了してロビーに戻ろうとした時、彼は突然気づいた。彼らの区のランキング一位がゼットワイエスからジェイテンに変わっていた。
ジェイテンは普段あまりプレイしないが、プレイするときは大体上杉望と一緒だった。
それでも彼女は以前ランキング二位まで上り詰めていた。
一位は菊地秋次で、揺るぎない存在だった。