翌日、2時限目が終わった時、教室棟が突然賑やかになり、多くの生徒が廊下に集まって見物していた。
好奇心旺盛な大井心も一緒に廊下に行って、しばらく様子を見ていた。
戻ってきて佐藤和音に告げた。「和音、学校にすごいイケメンが来たの!鼻血が出るくらいのイケメンよ!」
「ふーん」
佐藤和音はイケメンに興味がなかった。
「違うの和音、今回のは顔がいいだけじゃなくて、大阪大学の優秀な学生なんだって!しかも、まだ大学生なのに、同級生と一緒にIT企業を立ち上げたんですって!」
「ふーん」
それでもまだ興味がないようだった。
「彼の名前は...千葉佳津っていうの!あらゆる面で超優秀だって!」
佐藤和音は顔を上げた。
思い出した。千葉株式会社は最近急成長していた。
それに伴い、千葉佳津の名前も大阪市の人々に知られるようになっていた。