翌日、原詩織は落ち込んだ気持ちで学校に来ると、教室に入るなり化学コンテストの結果が発表されたと聞いた。
今回の化学コンテストは参加者が多くなかったため、試験終了後その日の夜のうちに、主催機関は試験の採点を終えることができた。
この結果が発表されると、全員が動揺した。
原詩織は急いで携帯でネットに接続し、コンテストの公式サイトを開くと、確かに成績表が公開されていた。
佐藤和音という三文字が目に飛び込んできた。
リストの最上位に位置していた。
第一位。
佐藤和音がなんと第一位だった!
この事実は信じがたかった。
佐藤和音と接点のあった原詩織が受け入れられないのはもちろん、他の人も同様に受け入れられなかった。
驚きの中、原詩織は急いでリストの中から自分の名前を探した。
名前を見つけると、すぐに前の順位を確認した。