「なんてこった!佐藤正志、私は前世でお前に借りでもあるのか!」
電話から鈴宮玉城の悲鳴のような声が聞こえてきた。
グズグズと七、八分が過ぎた。
「はい、できたよ。全部お前の要求通りに投稿しておいた。自分で確認してみてくれ。他に用がないなら、また寝るから。明日の正午までは起こすなよ。」
鈴宮玉城は大きな欠伸をした。
そして呟いた。「昼間はお前の会社のために働き、夜は寝る時間までお前の個人的な用事で苦労させられて、いつか過労死するぞ。」
言い終わると、鈴宮玉城は電話を切った。
佐藤正志はまず栄光高校の学校掲示板を開き、鈴宮玉城が彼のアカウントで投稿した記事を確認した。
スレッドのタイトルは【冤罪を晴らす:佐藤和音、佐藤直樹の怪我の真相、事件現場の監視カメラ映像公開】
本文には佐藤直樹が階段から落ちた時の完全な映像が添付されていた。
鈴宮玉城はこの投稿に特別な処理を施し、返信がなくても常にリストの一番上に表示されるようにして、誰でも一目で見つけられるようにした。
さらに鈴宮玉城は、佐藤和音を誹謗中傷した投稿者の情報を暴露する別のスレッドも用意した。
佐藤和音が佐藤直樹を突き落としたと生々しく描写した投稿者の情報は既に特定できていた。
栄光高校の掲示板のセキュリティレベルはそれほど高くなく、ハッキングするのにそれほど時間はかからなかった。
奇妙なことに、この投稿者は数年前の栄光高校の卒業生で、去年事故で亡くなっていた。
既に亡くなった人のアカウントが投稿を続けているというのは、おかしくないだろうか?
二つ目の投稿者情報を暴露するスレッドは、すぐには投稿せず、パソコンで時限投稿の設定をした。映像のスレッドがある程度の注目を集めてから、この暴露スレッドを投稿する予定だった。
すぐに、鈴宮玉城が投稿した最初のスレッドは栄光高校の生徒たちの目に留まり始めた。
以前のスレッドは削除されていたが、みんなの記憶には新しかった。
今回、映像が公開され、佐藤和音が兄を階段から突き落としていないことが証明された。
彼女が人を突き落としたという噂は完全な作り話だった。
面目を失った人々は当然スレッドにコメントする勇気もなかった。
前回意見を述べなかった学生たちが、コメントを始めた: