「なんてこった!佐藤正志、私は前世でお前に借りでもあるのか!」
電話から鈴宮玉城の悲鳴のような声が聞こえてきた。
グズグズと七、八分が過ぎた。
「はい、できたよ。全部お前の要求通りに投稿しておいた。自分で確認してみてくれ。他に用がないなら、また寝るから。明日の正午までは起こすなよ。」
鈴宮玉城は大きな欠伸をした。
そして呟いた。「昼間はお前の会社のために働き、夜は寝る時間までお前の個人的な用事で苦労させられて、いつか過労死するぞ。」
言い終わると、鈴宮玉城は電話を切った。
佐藤正志はまず栄光高校の学校掲示板を開き、鈴宮玉城が彼のアカウントで投稿した記事を確認した。
スレッドのタイトルは【冤罪を晴らす:佐藤和音、佐藤直樹の怪我の真相、事件現場の監視カメラ映像公開】
本文には佐藤直樹が階段から落ちた時の完全な映像が添付されていた。