第219章 「親友」が手伝いたがる(2)

見た目は弱々しいのに、話すときは自信に満ちていて断固としている。

何事も一人で解決したがる。

ソファに座った菊地秋次は眉をひそめた。

菊地秋次は佐藤和音に追及せず、直接自分のボディーガードに耳打ちし、数言葉を伝えると、ボディーガードは立ち去った。

しばらくしてボディーガードが戻り、調査結果を菊地秋次に報告した。

続いて菊地秋次は立ち上がり、大股で佐藤和音の前まで歩み寄り、白いふわふわのコートに包まれた小うさぎを見下ろすように見つめ、佐藤和音に先ほど起きた出来事を直接告げた:

「君の同級生の大井心が入院したんだ。理由は不良グループに囲まれたからだ。大きな怪我はない。」

事態はそれほど深刻ではなかったため、その三人の不良は罰金と十五日間の拘留で済んだ。

しかし菊地秋次は、佐藤和音がまだ何かしようとしているのを知っていた。