第267章 撮影スタジオでの出会い(1)

高校三年生の特進クラスの生徒たちは、クラスメイトの佐藤直樹と原詩織の関係が冷え切っていることを感じ取っていた。

しかし、プライベートな問題なので、ほとんどの生徒は深く追及しようとはしなかった。

好奇心の強い江口沙央梨だけが、原詩織に執着して尋ねていた。

原詩織は、ただ長い間会っていないから関係が薄くなっただけだと言った。

江口沙央梨は更に追及した:「昨日SNSに投稿した写真は本当なの?本当に広告の撮影に行ったの?」

原詩織は昨日SNSにこう投稿していた:【初めてプロのカメラの前に立って、やっぱり少し緊張する。撮影が順調に進みますように。】

「うん。」

原詩織は江口沙央梨に、これは以前自分が助けた夫婦が手配してくれたことだとは話さなかった。

原詩織は見た目がよく、容姿が際立っていて、とても映像映りがよかった。