第310章 反転で原詩織に恥をかかせる(2)

今では彼女のクラスの先生は、国語の先生を除いて、みんな彼女を指名して質問に答えさせるのが好きだった。

原詩織の言葉がそれほど過分ではないと思っていた人々は、佐藤和音の言葉を聞いた後、突然佐藤和音の方がより理にかなっていることに気づいた。

江口沙央梨と原詩織が言う「根拠がある」というのは、ただ佐藤和音にその動機があるということだけで、彼女たちには何の証拠もなかった。

原詩織は初めてこのような佐藤和音に出会った。これまで知っていた佐藤和音とは全く違っていた。

印象の中の佐藤和音は刺激を受けると大声で叫び、焦ると人を罵り、こんなに筋道立てて自分を弁護することは決してなかった。

原詩織と江口沙央梨が佐藤和音の反応に驚いているときだった。

ネット上に新しい情報が出てきた。