第337章 この保護者がイケメンすぎる

一方、佐藤賢治と佐藤正志も高校一年八組の教室にやってきた。

保護者一人につき一席しか用意されていなかったため、佐藤和音の席には佐藤賢治が座り、佐藤正志は入り口に立っていた。

担任が教室に入ってきた時、入り口に立っているイケメンを見て、一瞬驚いた。

担任は若い未婚の女性で、そんなイケメンを見て、思わず頬が赤くなった。

保護者会が始まると、教室内の多くの保護者が佐藤正志に特別な視線を送っていた。

今日、学校に残ってボランティアとして保護者会の運営を手伝っていた生徒たちは、佐藤正志の写真を撮って学校の掲示板に投稿した。

【高1の8組の入り口に超絶イケメン出現!誰の保護者か知ってる人いない?!】

すぐに返信が殺到した。

【マジやばい、超イケメン!禁欲系じゃん!】

【あぁ、高嶺の花な感じ、私いけます!】

【8組の人、知ってる人いたら早く教えて!誰も名乗り出ないなら私がもらっちゃう!家に連れて帰りたい!わんわん!】

みんなが長い間推測を重ねた後、ついに事情を知る人が現れた。

【もう推測はやめて。あれは佐藤正志、佐藤和音の実の兄だよ。】

【えぇ!今から佐藤和音と友達になれますか?】

【上の人、佐藤和音と友達になりたいんじゃなくて、お義姉さんになりたいんでしょ?】

【否定しないでしょ!私なんてもうキーボードがよだれまみれよ!】

みんながワイワイ議論している中、突然話題が変わった。

【諦めなさい。この男、性格最悪だから。超ナルシストで、傲慢で、自意識過剰。子供の頃からずっとそんな感じ。そうじゃなきゃ、こんなルックスなのに彼女いないわけないでしょ?】

このアカウントの描写は他の人とは少し違っていて、佐藤正志をよく知っているような感じだった。

保護者会が終わる時、佐藤賢治と佐藤正志の父子は特に佐藤和音の担任と話をした。

年上と年下の二人のイケメンを前に、担任は少し照れくさそうだった。

佐藤賢治は丁寧に担任に娘の体調面での配慮をお願いした。

担任は何度も承諾した。

佐藤賢治と佐藤正志の父子は高校三年生の校舎の下で岡本治美を待っていたが、かなり時間がかかった。

「暖、どこに行ってたの?どうしてこんなに遅くなったの?」佐藤賢治は妻を心配そうに尋ねた。