岡本治美は本当に保護者委員会に加入し、加入後の最初の仕事は、学校の掲示板で実名を表示することを提案したことでした。
アカウント登録には学生番号が必要なので、掲示板のサーバーには各アカウントの実名情報が確実に保存されています。
ただし、掲示板での表示はニックネームのみで、ユーザーの本名は表示されていませんでした。
この提案は保護者委員会に承認されました。
そこで保護者委員会は学校側に要望を出し、学校の掲示板は学内の学生同士が交流する場所なので、皆が学生である以上、お互いに身分を隠す必要はないと考えました。
直接自分の本当の身分で交流すれば良いと。これは学校側の掲示板管理にも有利で、掲示板の雰囲気も改善できるため、学校側にこの件の対応を求めました。
学校側もすぐに対応し、保護者委員会のこの要望は理にかなっていると判断し、掲示板の管理開発チームに表示方法の変更を指示し、ニックネームから本名表示に変更しました。
この項目が変更されるや否や、掲示板全体の表示内容が一斉に変わりました。
様々なネットの荒らしが正体を現しました。
そして荒らしの中で、最も目立っていたのが江口沙央梨でした。
以前、彼女が佐藤和音を激しく罵っていたからです。
そして今、彼女は完全に正体を暴露されました。
佐藤直樹はそれを見て、怒りが収まりませんでした。
直接江口沙央梨の席に行き、問いただしました:「なぜこんなことをしたの?前回は親友を守りたかったから私の妹を冤罪に陥れたと言ったけど、ネット上のこれらは?妹が男と関係があるという噂を流した投稿は?」
江口沙央梨は完全に呆然としました。密かに思いを寄せていた相手からの追及に、一言も返せませんでした。
「私、違うの、これは私じゃない、私は…」江口沙央梨は言い逃れようとし、適当な言い訳を探そうとしました。「原詩織よ、彼女が私に投稿するように頼んだの!」
そう言いながら江口沙央梨は原詩織の席を見ましたが、原詩織はここ数日休んでいて、学校に来ていませんでした。
撮影が忙しいのか、それとも以前の出来事から逃げているのかはわかりません。
原詩織がいないからこそ、江口沙央梨は彼女に責任を押し付ける勇気が出たのです。