第406章 唯一の女性選手

試合前日、二十のチームが全員揃い、主催者側から試合の流れやオフライン大会での注意事項について説明がありました。

公開のオフライン大会なので、当日は会場に観客が入ります。

現在のチケット販売状況から見ると、開始後は会場が満席になるでしょう。

全選手が集まったとき、皆は気づきました。会場に女性はたった一人だけだと。

それが佐藤和音でした。

しかし佐藤和音は最年少ではなく、彼女より若い男子選手もいるチームがありました。

それでも彼女の見た目は一番幼く見えました。

十四歳の男の子ほど背が高くないのです。

主催者の説明の間、国内の三つのチーム【天翔】、【雲追いの館】、そして【波乗り亭】は一緒に座るよう配置されていました。

この三つのチームは雰囲気がかなり異なっていました。

【雲追いの館】は最初から裏の出資者によって結成されたチームで、他のチームよりもかなりプロフェッショナルでした。