第461章 ロカイゼン総合病院(1)

千葉優花はこの時、自分の書斎にいた。

彼女のパソコンに誰かが数枚の写真を送ってきていた。

それはパーティーで、菊地秋次と佐藤和音が同じソファに座っている写真だった。

写真からはっきりと見えるのは、菊地秋次の視線が隣の佐藤和音をこっそり見ていることだった。

写真を送ってきた人は、続けて長文のメッセージも送ってきた。

【花姉、この女の子って本当に演技上手よね。秋次おじいさんの前では可哀想で弱々しい振りをして、秋次おじいさんの心を誘っているのよ!】

千葉優花にメッセージを送ったのは、その日千葉家のパーティーに出席した東京の名門家庭のお嬢様だった。

千葉優花は嘲笑いながら、指先で素早く返信を打った:

【あなたはその女の子を中傷しているのではなく、秋次おじいさんを中傷しているのよ。】