第460章 彼女を家に送る

「友達?秋次おじいさんの周りに女性の友達がいたことなんてあったか?東京の誰もが知っている、秋次おじいさんは何でも手を出すけど、女には手を出さないって」

「意外だな、秋次おじいさんが本当にあっちの趣味だったとは!」

「その子はどこの家のお嬢さんなんだろう?秋次おじいさんと繋がりができるなんて」

「菊地家のおじいさんはさぞ喜んでいるだろうね、あの家の鉄の木もついに花を咲かせたってわけだ」

「千葉優花が今日来なくて本当に損したね!」

誰もが千葉優花が菊地秋次を好きだということを知っていた。

道理で言えば、千葉家の今日のパーティーには彼女も出席するはずだった。

しかし、みんなも知っているように、千葉優花は千葉佳津と千葉家の経営権を争っていた。

さらに今日、千葉佳津が実母を連れて出席したことが、千葉優花の逆鱗に触れた。